企業にとって不可欠!危険物貯蔵庫にまつわる知識や基礎知識をご紹介します!

危険物を取り扱う企業は、専門の業者さんに頼んで「危険物貯蔵庫」に保管をしている場合もあるかと思います。
しかし、自社で貯蔵する際には「消防法」と「毒物及び劇物取締法」の知識が必要となってまいります。
なぜなら、物質の性質や特徴を知らずに隣同士に並べてしまったため、火災や爆発が起きたり有毒ガスを発生させる恐れがあるからです。
もしも、事故が起きた場合、自身や企業だけでなく近隣の住人も巻き込む大惨事につながってしまいます。

企業にとって不可欠!危険物貯蔵庫にまつわる知識や基礎知識をご紹介します!

危険物には「指定数量」という、さまざまな種類の危険物のリスクを考慮して定められた数があります。
この数値は消防法で決まっており、同じ危険物貯蔵庫で1種類の危険物を貯蔵するとしても指定数量の何倍であるかを計算しなければなりません。
もしも指定された以上の貯蔵や取り扱いを行う際は、市町村などの許可を受けた施設で法令で定められた技術上の基準に則り保管しなくてはならないと決まりがあります。
そして消火設備の設置、種類・数量の届け出や管理者の選任と定期点検などを受けなければならない等、企業は事前に危険物貯蔵庫の知識を得ておくべきです。

企業の工場で使うアルコール等の保管に不可欠なのが危険物貯蔵庫!

企業の工場でアルコール等を保管している場合も多いでしょうが、このようなケースで必須なのが危険物貯蔵庫です。
危険物貯蔵庫とは危険物を貯蔵するための施設ですが、どんな場所でも良いわけではなく、立地とか広さや構造設備についての条件が定められており、これに反するような施設で保管することはできません。
もちろん取り扱う数量によっては特に何の条件もなくごく普通の場所や棚に置いたりすることも認められています、ガソリンは危険物の一種ですが、クルマを持っている人であれば燃料タンクにガソリンは入っており、それはとりもなおさず自宅のカーポートなどに存在していることになりますが、カーポートに危険物取扱いに関係するような構造設備の条件などありません。
これは、数量的に限定されているからですが、企業の工場ではより多量の薬品類を保管することになるでしょうから、どこでも良いわけではなく適合した危険物貯蔵庫が必要とされているのです。

危険物貯蔵庫が企業にとって不可欠なのは爆発や引火のリスクを回避するため!

危険物貯蔵庫が企業にとって不可欠なのは、爆発や引火などのリスクを回避するためです。
消防法では危険物は第一類から第六類までに分類されていますが、いずれもその薬品類自身が火災を引き起こしたり爆発したりする危険性があるため、そのリスクを避ける意味でそれなりの条件に合致する危険物貯蔵庫に保管しなければならないとされています。
代表的な危険物には例えばガソリン・アルコールのような可燃性の液体とか、金属ナトリウムのように空気や水に触れることで発火したり水素ガスなど可燃性の気体を発するもの、過酸化物とか塩素酸塩類などのようにそれ自体は燃えたりしないが、酸化力が強く他の物質を燃焼させる力が強いものなどが含まれていたりします。
これらを保管する貯蔵庫は、他の施設から適切な距離を置いて設置することや、屋根・壁・床が木材など燃えやすいものであっては困るので、そうではない素材で作ることといった種々の要件が定められています。

危険物の規則に関する政令に準じ必要な設備を標準装備した危険物貯蔵庫で必ず保管しよう!

最初に危険物として保管するために特別の許可が必要な物について確認します。
危険物は消防法に、種類別に第1種から第6種に分類されています。
それぞれの性質や品名は、消防法別表第1に記載されているとおりです。
これらの危険物を保管するための危険物貯蔵庫は、危険物の規制に関する政令において位置、構造、設備などの基準が設けられています。
位置に関しては、学校や病院などの施設から一定の距離を保つ位置に設置しなければならないという規定が設けられており、構造や設備は政令の第3章第2節の中で規定が示されています。
消防法においては、危険物貯蔵庫に係る罰則規定が設けられていませんが、違反を放置しておくと使用停止命令がだされる可能性があり、これの命令に違反した場合は、懲役、罰金などの罰則がなされる可能性もあります。
ただ、危険物の貯蔵は、罰則があるからではなく、国民の生命、財産を守るという観点からも必ず適切な貯蔵をしよう。

危険物貯蔵庫は迅速に設置出来たり移設が簡単なユニット型危険物貯蔵庫がおすすめ!

ガソリンなどの石油製品をはじめとして、適切な管理のもとで保管しないと火災発生などのリスクを抱える危険物を保存するには法令上の許可を得て、専用の設備に保管する必要があります。
このような危険物保管に特化した保管施設を危険物貯蔵庫と言います。
法令上の許可を取得して保有空き地に設置するのが一般的ですが、ある程度の大きさになると場所もコストも嵩んできます。
法令上の指定数量の枠内での少量を保管するには、通常の危険物貯蔵庫ではオーバースペックになることも。
コストと適正な保存設備の両方のニーズを充足するのが、ユニット型危険物貯蔵庫になります。
ユニット型の特徴は、完成状態の倉庫を設置場所に搬送してきたら、あとは底地に固定するだけですむことです。
つまり基礎工事からはじめる大掛かりな施工作業が必要ないので、リーズナブルな価格と短時間の工期で設置できるという大きなメリットがあります。
危険性がたかいものの、数量が少ないときにおすすめの危険物貯蔵庫です。

ユニット型危険物貯蔵庫設置までのフロー①計画立案に消防署との協議

危険物貯蔵庫の設置にあたっては、事前に消防署との協議が必須になります。
もちろんガソリンやシンナーなど揮発性が高く発火リスクを抱えるものを貯蔵するので、市区町村の許可が必要になるわけですが、防火の観点から危険物貯蔵庫について事前に消防署に計画立案の内容を届け出ることが前提になります。
具体的にはまず、管轄の消防所長に少量危険物の貯蔵取り扱い届けを提出します。
内容に問題がなく、消防所長に受理されれば工事着工になり工事完成まで進捗させて構いません。
工事完了後は、さらに火を使用する設備等使用検査前検査申請書を動揺に消防所長に提出してください。
この手続きは実際に設置された危険物貯蔵庫が、安全に危険物などを長期間保管するに足りる性能をもっているのかを検査するというものです。
検査の結果、問題ないと消防所長が判断すれば所定の検査のあとに検査済証が交付されます。
これでようやく危険物取扱庫についての使用開始の下準備が整うことになります。

ユニット型危険物貯蔵庫設置までのフロー②現地調査と設置条件のチェック

危険物貯蔵庫を設置するには、適正な場所を選定する必要があります。
一般的な倉庫のように所有空き地の任意の土地を選択して自分の便宜ですえつけることはできないわけです。
その前提となるのが現地調査です。
現地調査では貯蔵する危険物の種類を踏まえ、人口稠密なエリアではないのかを確認します。
十分な広さがあり、防火設備などの適正な設置管理で周辺住民のリスクを回避できるのであれば管轄の消防所長の同意を期待できます。
また危険物貯蔵庫は軟弱な地盤に設置するのは望ましくありません。
地震発生時に亀裂がはいったり、倒壊するなどして貯蔵危険物が周囲に漏れてしまうリスクが高くなるからです。
場合によっては据付場所を選定しなおす姿勢も求められます。
危険物貯蔵庫の設置には、管轄自治体の許可を取得することも必須です。
許可にあたっては、申請内容をふまえて許可をだすのが妥当なのか、の観点から審査されるので内容は事実を反映し正確で必要十分な内容出ることが重要です。

ユニット型危険物貯蔵庫設置までのフロー③商品と工事確認と契約締結

ユニット型危険物貯蔵庫には、可燃性や有毒性のあるガソリンやアルコールなどの石油製品を大量に保管することを目的にしています。
各社から販売されており、それぞれに特徴とスペックの違いがありますが、ユニット型の特徴として事前に完成品を確認できるというものがあります。
すえつける底地の面積や気候、貯蔵する危険物の種類や数量を踏まえて、適正な商品を選択することが必須です。
ユニット型危険物貯蔵庫を製造販売している事業者をいくつかピックアップして、現場条件や貯蔵物を踏まえて最終的に判断することをおすすめします。
ユニット型の場合、設置工事は比較的短期間で済みますが、貯蔵するタイミングや周辺住民への周知などもふまえて事前に工事確認をしておくことも必須です。
商品と工事確認が確定し、いずれも納得できれば契約締結の流れになります。
契約締結して購入後にトラブルが発覚することがないように、信頼にたる事業者なのか、口コミなども確認できればベターです。

ユニット型危険物貯蔵庫設置までのフロー④基礎の事前施工に貯蔵庫設置完了

危険物貯蔵庫を作る場合には、様々な条件を満足しなければなりません。
そのほとんどは安全確保のために最低限の床面積を確保することや、万が一の際に様々な二次的被害を防ぎ、また安全を確保するための条件が設定されています。
そのため、これらの条件を充分満足することができるものであれば、ユニット型であっても特に問題はなく設置することが可能となります。
ユニット型危険物貯蔵庫の場合には危険物貯蔵庫が満たさなければならない様々な条件を満足しているものとなっているため、これを基礎の事前施工を条件を満たす形で行うことで、簡単に設置を行うことができるのが特徴です。
基礎の事前施工で必要な面積を満足し、また様々な条件を満足する形に行っておけば、この部分にユニットを設置するだけで簡単に危険物貯蔵庫を作ることができるのがポイントです。
ユニットを設置するだけの非常に簡単な工程となっているため、安心して設置をすることが出来るのも魅力となっています。

ユニット型危険物貯蔵庫設置までのフロー⑤消防署による検査

ユニット型危険物貯蔵庫は、錆びに強くて長持ちで危険物を貯蔵や管理をするときに、定期的なメンテナンスが少なくて済むように錆に強い素材です。
床もコンクリート製で庫内で火花が起きる心配がなくて、鉄板に比べて容器が滑りにくい構造、大変床が重たいので災害が起きても転倒しにくく二次災害を未然に防げます。
設置ではアンカーで地面と一体化させます。
ユニット式だと設置と移設が短時間で容易いのも特徴です。
危険物貯蔵庫の設置では、消防署による検査を受けて認定されないと危険物は置けません。
基準が決まってますが法律以外に各自治体ごとに定められた条例でも細かく指定されていることもあるので、事前に確認したほうがいいです。
消防・自治体と協議を行いこれらの基準を満たしてから、事前に申請を行うことで工事が行えます。
工事が完了しても、検査申請を行い完了検査を受ける必要もあり、これらを全て満たしてから初めて危険物貯蔵庫と使えようになります。

に関する情報サイト
危険物貯蔵庫にまつわる知識

危険物を取り扱う企業は、専門の業者さんに頼んで「危険物貯蔵庫」に保管をしている場合もあるかと思います。しかし、自社で貯蔵する際には「消防法」と「毒物及び劇物取締法」の知識が必要となってまいります。なぜなら、物質の性質や特徴を知らずに隣同士に並べてしまったため、火災や爆発が起きたり有毒ガスを発生させる恐れがあるからです。もしも、事故が起きた場合、自身や企業だけでなく近隣の住人も巻き込む大惨事につながってしまいます。

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